話すことにも技術が必要1

「コミュニケーション力」
教育の現場でこれからの子どもたちに
本当に必要なスキルと言われています。
学校で生徒たちを見ていて、
言葉の発し方、自分の考えを言葉にする力、
会話力の弱い生徒が多いと
感じている先生は多いです。

今の子どもたちが歩んでいく将来は、
確実にグローバルなコミュニケーション力が
求められます。
英語をいくら習っても、
「自分の意見を発する」
「相手に伝わるための会話力」
これは身につきません。
英語力と自分の意見をきちんと伝える力は
別物だからです。

ところで、
「言葉を発する」には技術が必要だということを
知っていますか?

以前、自分のところに高校生女子で、
対人恐怖症の方がボイトレを習いにきました。
お母さんは娘さんの対人恐怖症を
心の問題と捉えて、カウンセリングを中心に
色々な事を試してきました。
でもなかなか効果が出なくて、
ボイストレーニングにたどり着いたようです。

話すことにも技術が必要だと言うことを説明して、
対人恐怖症だからという特別メニューではなく、
通常の「ボイストレーニング」を行いました。
上手く声が出ない場面もあり、
泣き出してしまうこともあり、
それでも繰り返しトレーニングを行いました。

どこまで彼女の力になれたかはわかりませんが、
ボイトレを受けてから、
今までできなかった「友達」ができ、
学校にも普通に通えるようになったようです。

親の目線で見てしまうと、
子どもの力に限界を見てしまうことがあります。
一緒に生活しているので、仕方ない事だと思います。
でも親が思っている以上に、
子どもたちの可能性にリミットはありません。
何を選んで何を目指していくにしても、
必ず他人と関わっていかないといけません。
そこには「会話」が必ず存在します。

自分の声を生かして、表現豊かに
自分の心を言葉に出来るようにすることができる
自分が思うボイストレーニングの効果です。

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